홍성필 목사
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마가복음 11장 12절～14절
"이튿날 그들이 베다니에서 나왔을 때에 예수께서 시장하신지라 멀리서 잎사귀 있는 한 무화과나무를 보시고 혹 그 나무에 무엇이 있을까 하여 가셨더니 가서 보신즉 잎사귀 외에 아무 것도 없더라 이는 무화과의 때가 아님이라 예수께서 나무에게 말씀하여 이르시되 이제부터 영원토록 사람이 네게서 열매를 따 먹지 못하리라 하시니 제자들이 이를 듣더라"

마가복음 9장 41절
"누구든지 너희가 그리스도에게 속한 자라 하여 물 한 그릇이라도 주면 내가 진실로 너희에게 이르노니 그가 결코 상을 잃지 않으리라"

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홍성필

ハレルヤ！神様を愛する方はアーメン！と告白しましょう。アメーン。今日は皆さまと一緒に「いちじくの木を通して下さる教え」무화과나무를 통해 주시는 교훈というテーマで恵みを分かち合いたいと思います。

マルコの福音書11章によると、イエス様はとうとう、目的地であるエルサレムに到着し、
「ホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。祝福あれ。いま来た、われらの父ダビデの国に。ホサナ。いと高き所に。」

호산나 찬송하리로다 주의 이름으로 오시는 이여
찬송하리로다 오는 우리 조상 다윗의 나라여 가장 높은 곳에서 호산나

と、群衆によって大歓声 で迎えられます。そして、夜も遅かったのでベタニヤに行かれました。このベタニヤというところは、イエス様により生き返ったラザロが住む町です。そして次の日、イエス様は弟子たちと共にベタニヤから出てこられますが、そのとき、イエス様は空腹を覚えました。それで何か召しあがれるものはないものかとお探しになったのでしょうね。そうしたら、遠くに 葉 の生い茂ったイチジクの木が目に入りました。よし、あそこに行ってみよう、と思ってその木に近づきました。そして、その木の中であちこちを探されましたが、どうでしたか？はい、いくら探しても 葉の他には何も見つけることができませんでした。
その理由を聖書は、「いちじくのなる季節ではなかったから」だと書き記されております。　　　　　　　 이는 무화과의 때가 아님이라
その結果どうなりましたか？ああ、そういえばイチジクのなる季節じゃないから、イチジクの実が無いのは当然か、しょうがない、コンビニでも行くか、と諦められましたか？
いいえ、イエス様はその木に向かって「今後、いつまでも、だれもおまえの実を食べることのないように。」と言われたというのです。
そうしたら、どうなりました？

マルコの福音書11章20節によると、
「朝早く、通りがかりに見ると、いちじくの木が根まで枯れていた。」
그들이 아침에 지나갈 때에 무화과나무가 뿌리째 마른 것을 보고

と書かれています。ただ、枯れたのではなく、木の根っこまで完全に枯れていたというのです。怖いですね。イエス様の言葉にはこのような力があります。
みなさん、聖書のこの内容について皆さまはどう思われますか？皆さんはこのイエス様の行いに納得がいきますか？おなかがすいて、何か食べようと思ってイチジクの木の方に行ったら、何もなかった。それに腹を 立てて、その木を枯らしてしまったんです。
私は長い間、この部分がどうも理解できませんでした。そして、こんなことを思ったこともありました。
「イエス様がエルサレムに行かれた理由は十字架にかけられるためだ。その時が迫ってきてるのだから、あるいはイエス様も神経質になっていたのかもしれない」
しかし、それにしてもこれは厳しすぎますよね。いや、厳しいのはそれだけではありません。イチジクの実が無かったのはどうしてだと言っていますか？

マルコの福音書11章13節の後半、
「いちじくのなる季節ではなかったから」
이는 무화과의 때가 아님이라

だと言うんです。
いやいやいやいや、イエス様、これはあんまりでしょう。じゃあ、これはどういうことですか？イチジクがなる季節でもないのに、それが無かったからと言って木を枯らしてしまうというのは、これは、せっかちにもほどがある。あまりにもひどい。そうでしょう？
では、イエス様は間違ったことをされたのですか？私たちが聖書を読むときには一つ気をつけなけらばなりません。それは、「神様は間違 ったこともする」という可能性を全面的に否定することです。

ローマ人への手紙9章14節には、こう書かれています。
「それでは、どういうことになりますか。神に不正があるのですか。絶対にそんなことはありません。」

그런즉 우리가 무슨 말을 하리요 하나님께 불의가 있느냐 그럴 수 없느니라

とパウロは告白しています。神様を信じる人の中にも、ましてや神学者の中にも、ときおり、そのように考えている人がいて、聖書を、そして神様の働きを自分勝手 に解釈してしまう場合がありますが、「神様は間違ったこともする」あるいは、「神様の御言葉である聖書には間違いもある」という見解自体そのものが間違 っていると私たちは信じなければなりません。

私もそのような観点から、この部分を知ろうとしました。何かしら理由 があるだろうと思って、いろいろと調べてみましたが、大概の聖書の注釈書には次のように書かれています。
イチジクのなる季節になる前にも実は、一般的なイチジクの実がなる前の早い時期に、小さなイチジクの実を結ぶ時がある。だから、イエス様もその普通の実がなる前の、その、あってしかるべき、小さいイチジクの実を探されたのだが、見つけることができなかったというのです。皆さんは納得ができますか？もちろん、なるほど、と、思うことはできますが。だとしたら、次の文脈が 理解できません。それは、先ほどにも触れた個所である、マルコの福音書11章13節の後半、「いちじくのなる季節ではなかったから」 이는 무화과의 때가 아님이라 だという部分です。
聖書を解釈するのにあたっては、もちろん、原文を見るのが一番いいでしょうが、ヘブル語やギリシャ語を専攻した専門家でなければ、いくら一生懸命勉強 したといえども2～3年です。このような場合 は、浅い知識で原文を解釈すると、誤解を招く恐れも少なくはありません。たとえば、単語や文法的に同じであったとしても、文脈などの関係で二つ以上の解釈が可能な 場合も多々あるからです。ですから、私は、そうした、その道の専門家 が翻訳をした訳文を参考にしますが、日本語はもちろん、英語、韓国語の訳文すべてが、「イエス様がイチジクの実を見つけることができなかった理由 、「イチジクのなる季節ではなかったから」と説明しているのです。この文脈を無視してまでも「いや、その時期には実は小さなイチジクの実があったんだ」と解釈するには少なからず無理があるのではないかと思いました。神学をたくさん 勉強した方たちは納得できたかは知れませんが、私にはどうも納得がいきません。さて、行き詰ってしまいました。では、こうなったときはどうすればいいのか。
例えば、事件を調べる刑事たちにはこのような格言があるといいます。それは「現場百回」という言葉 です。いくら必死に走り回って情報を集めたり資料を調べても何の手掛かりを見つけることができず、行き詰 ったら、どうしたらいいか。それは、事件が起きた現場に戻ってみること、そして、そこから新たに捜査を調べると新しい展開につながることがあるということです。
では、イエス様を信じる私たちにとって信仰の現場とはとこですか？はい、それは、ほかでもない、聖書です。私はもう一度本文 を読んでみました。するとそれまでに気づかなかった面白い部分が見えてきたんです。
今日の本文によると、イエス様は空腹を覚えられました。そして、イチジクの木の方へ行かれたのでありますが、その時、イエス様はカレンダーをご覧 になって、ああ、今はイチジクの実がなっているころだろうから、どれどれ、ちょっと食べてみるか、と思われましたか？いいえ、違います。では、何をご覧 になったと書かれていますか？
はい、マルコの福音書　11章13節　前半によると、
「葉の茂ったいちじくの木が遠くに見えたので…」
멀리서 잎사귀 있는 한 무화과나무를 보시고…

ということです。つまり、イエス様はカレンダーをみてイチジクの実を期待されたのではなく、葉 が生い茂っているのを見て、ああ、イチジクの実があるだろうと、お思いになったということです。
皆さん、ほとんどすべての木には漏れなく葉っぱがついています。葉 っぱは木の根っこを通して吸い上げられて水分を使い、太陽の光と二酸化炭素によって光合成をおこない、そうして作られた栄養分を木全体に供給させます。
それでは、この葉っぱの究極的な、最終的な目的は何でしょう。はい、それは、花を咲かせたり、実を結ぶことにあります。花を咲かせてミツバチなどの昆虫 を集め、花粉をつけさせ子孫を増やします。木によっては実を結ばせ、動物たちに食べさせることによって、やはり繁殖をさせます。ですが、葉 っぱだけが生い茂っていて、そこには花もなければ実もないというのは、どういうことでしょうか。今日はここで葉 っぱの持つ二つの意味について考えてみましょう。

まず、第一に葉っぱは力を意味します。先ほど申し上げましたように、葉 っぱがあるというのは栄養素を作る力、能力があるということ、権限があるということです。その力や能力、権限を使うことで養分を作り出し、自分自身 に供給していきます。しかし、そのような能力が使われる最終的な目的は何ですか？はい、実を結ぶことです。ですが実を結ぶことができなかったらどうでしょう。それは何の意味もなさないものになってしまうのです。マタイの福音書25章では、主人が３人のしもべたちにその能力に応じて財産を預けます。一人には5タラント、もう一人には2タラント、そして最後の一人には1タラントを預けました。そして主人が帰ってきて彼らがその財産をどのように使ったのか、検査をします。5タラントをもらったしもべは、 商売をして10タラントに増やしました。2タラントをもらったしもべも商売をして4タラントに増やしました。この二人のしもべは、もちろん、その金額 に違いはあれど、与えられた財産、能力、つまり葉っぱを使い、それに応じた結果を残せたので、主人は二人に対して

『よくやった。良い忠実なしもべだ。あなたは、わずかな物に忠実だったから、私はあなたにたくさんの物を任せよう。主人の喜びをともに喜んでくれ。』
잘하였도다 착하고 충성된 종아 네가 적은 일에 충성하였으매 내가 많은 것을 네게 맡기리니 네 주인의 즐거움에 참여할지어다

という、全く同じ誉め言葉を授けます。
しかし、最後のしもべはどうでしたか？主人が預けた1タラントを使わずに地の中に埋めてしまいました。そして、主人が帰ってきた後、それを掘り出して主人に返したのです。これを見た主人は何と言いましたでしょうか。主人は彼に対して、『悪いなまけ者のしもべだ。』 악하고 게으른 종아 とこっぴどく叱ります。それだけではありません。

マタイの福音書25章28節によると、
「だから、そのタラントを彼から取り上げて、それを十タラント持っている者にやりなさい。」
그에게서 그 한 달란트를 빼앗아 열 달란트 가진 자에게 주라


そして30節には
「役に立たぬしもべは、外の暗やみに追い出しなさい。そこで泣いて歯ぎしりするのです。」

이 무익한 종을 바깥 어두운 데로 내쫓으라 거기서 슬피 울며 이를 갈리라 하니라

と書かれています。
その木に葉 っぱがついているのはなぜですか。それは授けた方がいるからです。そう、神様が授けてくださったんです。どうしてですか？それはまさしく神様が期待するものがあるからです。会社の社長がいます。ある人を部長にしました。ある人を課長にしました。その人にはその 役職 に値する権限が生まれます。その権限とはどんなことでしょうか。それは、その権限を使って社長が期待する成果を上げることに他ありません。しかし、社長がいくら待ってもその部長や課長はその権限を使って威張ってばかりいたり、 自分勝手なことをしています。もしそんな社員を野放 しにしておくと、会社はどうなるでしょう。はい、当然すぐにつぶれてしまいます。ですからそのような事態にならないようにするためには？そうです、そんな社員はいち早く首にするか、または与えれられていた権限を奪うしかないでしょう。まさにこれが、根っこまで枯れてしまったイチジクの木であり、外の 暗闇に追い出された役に立たないしもべのなれの果てです。

私たちが忘れてはならないのは、このマタイの福音書25章に出てくる主人のように必ず検査する時が訪れるということです。
学校では中間試験もあれば期末試験もあります。では、その試験はいつ行われますか？まさか、何も習 っていないのに試験を受けろといは言いません。その試験に出てくる内容をすべて習 った後になって、今まで教わった内容がしっかり頭の中に入っているのかどうかをテストするんです。
信仰の中にあっても、必ずテストの時期が訪れます。でも、まだイエス様を信じて間もない人のところには来ません。教会に通って数年がたち、役職 ももらって権限が増え始める、人々からだんだん尊敬のまなざしを受け始める、ちょっと鼻が高くなり始める、まさにその時、イエス様は私たちから木の実を探し始めます。そして、イエス様の、み前に、「 貴方 が下さった力を用いて、このような成果を修めることができました」と、出すことができたら見事合格です。イエス様は「よくやった。良い忠実なしもべだ」と、この上ない誉め 言葉と同時に、素晴らしい褒美を授けられるでしょうが、万が一、何も出すものがないとすると、これは大変なことになります。役に立たないしもべだとして、外の 暗闇に追い出されるかもしれません。または、呪われた木のように枯れてしまうかもしれません。

第一コリント人への手紙10章12節をみると、
「ですから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけなさい。」
그런즉 선 줄로 생각하는 자는 넘어질까 조심하라


と、書かれています。 神様が私たちに下さった力や能力、そして権限を神様の意向に沿うように使う必要があるということをわすれないようにしましょう。

そして、葉っぱの持つ二つ目の意味について考えてみましょう。 葉 っぱの持つ二つ目の意味、それは何かというと「人間の努力」です。教会の中でも時々誤解をされている方がおられますが、神様を信じる人は、何事にも神様の仕事だけをしなければなりませんか？もし、そうだったとしたら自分の仕事ができないでしょう。聖書にもこう書かれています。

神様は
出エジプト記20章8節で
「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。」
안식일을 기억하여 거룩하게 지키라

と言われましたが、7日間すべてを私に捧げよ、とまでは言われませんでした。
その次の9節では、

「六日間、働いて、あなたのすべての仕事をしなければならない。」
엿새 동안은 힘써 네 모든 일을 행할 것이나

とおっしゃいます。つまり、私たちの生業もとても大事だと聖書には書かれているんですね。そして、この生業をするためには、一生懸命働 かなくてはいけません。努力は当然大事です。では、とにかく努力さえすればそれでいいのでしょうかというと、必ずしもそうとは限りません。私たちには間違 いなく目的があります。
私たちの生きている間にイエス様が来られれば、私たちは死を経験せずに父なる神様の御国へ入ることはできるでしょうが、そうでない場合 は、誰しも一度は「死」という過程を経ることになります。

ヘブライ人への手紙9章27節によると、
「そして、人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっているように、」
한번 죽는 것은 사람에게 정해진 것이요 그 후에는 심판이 있으리니

第二コリント人への手紙5章10節には
「なぜなら、私たちはみな、キリストのさばきの座に現われて、善であれ悪であれ、各自その肉体にあってした行為に応じて報いを受けることになるからです。」

이는 우리가 다 반드시 그리스도의 심판대 앞에 나타나게 되어 각각 선악간에 그 몸으로 행한 것을 따라 받으려 함이라

人間には最後に必ずさばきがあると聖書は繰り返し私たちに訴えています。私たちはこの裁きを見事パスしなければならないのですが、そのためにはどうすればよいかを考えなければなりません。みなさん、 例 えばスポーツ競技で勝つためにはどうすればいいでしょうか。たとえば、サッカーで勝つためには、もちろん、ゴールにボールをたくさん入れる必要がありますが、それだけで勝つことができるでしょうか。ただ、ボールを入れさえすれば、勝てますか？
いいえ、もう一つ、条件があります。それは、ルールを守るということです。


第一コリント人への手紙9章24節には
「競技場で走る人たちは、みな走っても、賞を受けるのはただひとりだ、ということを知っているでしょう。ですから、あなたがたも、賞を受けられるように走りなさい。」
운동장에서 달음질하는 자들이 다 달릴지라도 오직 상을 받는 사람은 한 사람인 줄을 너희가 알지 못하느냐 너희도 상을 받도록 이와 같이 달음질하라

競技場で一生懸命努力をして必死に走っている人がたくさんいます。しかし、優勝して金メダルをもらえるのはただ一人です。どんな人ですか？速く走る人ですか？もちろん、それも大事ですが、もっと大切な要素があります。それは、ゴールに向かって走るということです。

ですからピリピ人への手紙3章14節には
「キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。」
푯대를 향하여 그리스도 예수 안에서 하나님이 위에서 부르신 부름의 상을 위하여 달려가노라

と記されています。

みなさん、神様のやり方、神様の力に頼らず、人間のやり方、人間の力 だけに頼ることは、それはまるで、ただ目をつぶってやみくもに走り続ける悲運のランナーに過ぎません。それはまさに、葉 っぱだけが生い茂っていて、花もつけず実もみのらないイチジクの木でしかありません。今も、この世の中には自分の知識や能力だけを信じ、世の中の富や名誉や権力だけのために、やがてどこへ向かうかも知らないまま走り続けています。
しかし、私たちは本当のゴールを見極める必要があります。ゴールは選手が決めるのではなく主催者側 が決めるのです。私たちの人生をのゴールは私たちが決めるのではなく、私たちの人生を司られる神様がお決めになることです。そのゴールを通過することによってのみ、神様からの賞をもらうことができるのです。
私たちは自分の力に頼るのではなく神様の力に頼ることで、初めて目が開き、自分がどこに向かうべきか、何をすべきかが見えてくるのです。
言葉を締めくくります。私たちはいつも高ぶることなく、神様の中で忠実なしもべとして、神様から与えられた力 や能力をもって、神様が期待される実を結べる私たちでありますことを切に望みます。

제54회 성찬에 담겨진 하나님의 사랑　→

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